2020.3.24

当研究室のオピオイドδ受容体をターゲットとした向精神薬の創薬に関する研究の一部が国内外で紹介されました。


2020.3.18

栁澤祥子さん(修士2年)が修士論文優秀賞を受賞しました。

 

論文タイトル:Selective agonists of the δ-opioid receptor, KNT-147 and SNC80, act differentially on extinction learning of contextual fear memory in mice.

著者:Yamada D, Yanagisawa S, Saitoh A et al.

 

おめでとうございます。



2020.2.9

2019年12月7日、研究推進機構総合研究院脳学際研究部門第3回シンポジウムで、栁澤祥子さん(修士2年)と吉岡寿倫さん(4年)が優秀発表賞を受賞しました。


演題タイトル

◆栁澤祥子:文脈的恐怖条件付け試験における選択的δオピオイド受容体作動薬の消去学習に関する影響

 

 

◆吉岡寿倫:A selective delta-opioid receptor agonist, KNT-127, exerts antidepressant actions in the mice prefrontal cortex through PI3-Akt-mTOR signaling pathway.

2019.10.14

修士課程2年の栁澤祥子さんの論文が Neuropharmacology 誌(IF:4.367)にアクセプトされました。おめでとうございます。

論文タイトル:Selective agonist of δ-opioid receptor, KNT-127, but not SNC80, differentially facilitates extinction learning of contextual fear memory in mice.


2019.08.01

7月26日、第42回神経科学大会/第62回神経化学学会大会において、助教の山田大輔先生と修士2年の栁澤祥子さんがポスター発表を行いました。

 

演題タイトル

◆山田大輔:Modulation of excitatory synaptic transmission via δ-opioid receptors in the mouse cerebral cortex(δオピオイド受容体を介したマウス大脳皮質興奮性シナプス伝達の調節)

 

◆栁澤祥子:A selective agonist for δ-opioid receptors, KNT-127, but not SNC80, facilitates extinction learning of contextual fear memory n mice(δオピオイド受容体KNT-127はSNC80と異なり恐怖記憶形成後の消去学習を促進する)


2019.07.27

修士課程1年の高橋純平さんが第140回日本薬理学会関東部会において優秀発表賞を受賞しました。

◆受賞日 :2019年7月6日

◆受賞題目:オキシトシンはAβによる海馬シナプス可塑性の障害を回復させる

◆受賞内容:近年、視床下部室傍核で合成されるペプチドホルモンであるオキシトシンの学習記憶などの中枢機能への関与が注目されている。我々はこれまで、細胞毒性を有しアルツハイマー病患者の脳内に沈着が見られるアミロイドタンパク(Aβ)を脳室内に投与したモデルマウスで、短期作業記憶を評価するY-maze試験、長期空間記憶を評価するMorris water maze試験いずれにおいても学習記憶障害を呈すること、またこの障害がオキシトシンの脳室内投与により回復することを明らかにしてきた。しかし、オキシトシンによる学習記憶障害回復のメカニズムは不明である。本研究では、学習記憶において中心的な役割をもつ海馬のシナプス可塑性に与えるオキシトシンの影響を調べることで、オキシトシンがAβによる学習記憶障害を回復させるメカニズムを電気生理学の手法を用いて検討した。

 マウス海馬スライスへのAβの灌流により長期増強(Long-term potentiation: LTP)の障害が認められた。また、オキシトシンをAβとともに灌流することにより、Aβ誘発性のLTP障害がControl群と同程度まで回復した。このオキシトシンの作用は、オキシトシン受容体拮抗薬であるL-368,899を灌流することにより消失した。以上の結果から、オキシトシンは、オキシトシン受容体を介してAβによるLTP障害を回復させることが示唆された。 

 現在、より詳細なメカニズムを解明するため、オキシトシン受容体の下流に存在し、LTP、記憶形成に重要であると考えられている分子の関与について検討を行っている。 

当研究室修士2年の高橋純平さんの論文が「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載されました。オキシトシンがアルツハイマー型認知症に関連する神経活性の障害を改善することを発見し、新たな作用機序を有するアルツハイマー型認知症の治療薬の開発が期待されています!東京理科大学のHPにも掲載されています!是非下記のURLにアクセスしてみてください!

 

東京理科大学ホームページ:https://www.tus.ac.jp/mediarelations/archive/20200710_2987.html

 

実はこの高橋さんの論文、今世界中で注目されています!海外のサイトにも掲載されましたので是非ご覧ください!

 

海外サイト:https://medicalxpress.com/news/2020-07-hormone-oxytocin-cognitive-disorders-alzheimer.html